メディア試食懇談会

ソルガムきびで、グルテンフリーダイエット~年末年始も『我慢しない』ダイエットで、健康に、美しく~"
アメリカ穀物協会では、2013年11月28日、ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントとして活躍されたエリカ・アンギャルさんをお招きし、メディア試食懇談会「ソルガムきびで、グルテンフリーダイエット~年末年始も『我慢しない』ダイエットで、健康に、美しく~」を開催しました。
協会日本代表・浜本哲郎のあいさつ、オフィスマネージャー・星澤道代によるソルガムきびについての概要説明の後、エリカ・アンギャルさんの講演と、エリカさんが考案したソルガムきびを使ったレシピの試食会が行われました。エリカさんは流暢な日本語で、時々笑いをとりながら、グルテンフリーダイエットについて熱く語られました。
その様子をレポートします。

健康という付加価値をつけ、もっと日本に「ソルガムきび」を広めたい

アメリカ穀物協会日本代表 浜本哲郎
アメリカ穀物協会日本代表 浜本哲郎

アメリカ穀物協会日本代表 浜本哲郎

アメリカ穀物協会は、飼料穀物といわれるトウモロコシ、大麦、ソルガムきびを、日本を含めた海外に紹介する仕事をしています。これからどういうことをやって、日本の皆様にこれらの穀物を紹介していけるのかということを模索していくなかで、一昨年、2040年のアジア・日本の穀物マーケットはどうなっていくのかという調査を行いました。その結果は、日本の市場は健康志向が強く、付加価値のついた食品が更に増えていくだろ、というものでした。そこで私たちは、この3つの穀物を、雑穀(食品)として使ったときの健康面でのメリットを全面に出し、日本中に発信していきたいと考えました。
ソルガムきびは、新しい食感を持った雑穀です。その大きな特徴として、グルテンフリー※が挙げられます。本日は、グルテンフリーダイエットの第一人者であり、栄養コンサルタントでもあるエリカ・アンギャルさんに、ホワイトソルガムきびを使ったお料理をつくっていただきます。また、グルテンフリーのメリット等についてもお話いただきます。

※グルテンとは、小麦などの麦類の胚乳から生成されるタンパク質の一種。それを含まないのがグルテンフリー。

ソルガムきびは、人にも環境にも優しい穀物

代表あいさつの後、日本事務所オフィス・マネージャーの星澤より、ソルガムきびに関する概要について説明いたしました。

ソルガムきびは、乾燥や害虫に強い

会場に展示されたソルガムきびの穂、ソルガムきびの全粒と全粒粉。

会場に展示されたソルガムきびの穂、ソルガムきびの全粒と全粒粉。

ソルガムきびは、世界で最も古い穀物の一つで、アフリカ原産のイネ科高きびの一種です。乾燥や害虫への耐性が強く、少ない水と低農薬で栽培できるので、人にも環境にもやさしい穀物といえるでしょう。ソルガムきびの仲間には多種多様な品種があり、背の高いバイオマス原料や、ほうきの材料になるものから、穀物を収穫する背丈の低い品種まであります。
アメリカ穀物協会では2012年より、広く雑穀(食品)として認知されるように、食品として利用される「ソルガム」には「きび」をつけて、「ソルガムきび」として紹介しています。

「ホワイトソルガムきび」と「有色ソルガムきび」

ソルガムきびは、種子の色によって「ホワイトソルガムきび」と「有色ソルガムきび」の2種類に分けられます。文字通り、実が白いのがホワイトソルガムきび、それ以外が有色ソルガムきびです。
ホワイトソルガムきびの大きな特徴は、グルテンを含まないグルテンフリーであること。エリカさんにつくっていただくお料理も、このホワイトソルガムきびを使っています。タンニンの含有量が少なく風味やクセがないので、他の食材との相性がよく、特に全粒粉は小麦の代替品として最適です。鉄・カルシウム・ミネラルなどの栄養価も高い、まさに健康的なダイエット向きの食品なのです。
まだ日本での取り扱いはありませんが、有色ソルガムきびのうちブラックソルガムきび、ブラウンソルガムきびは、ガンの予防に役立つといわれている高い抗酸化作用が豊富に含まれている品種もあり、将来が有望です。

アメリカで増え続けるグルテンフリー食品

日米のソルガムきびを使用したグルテンフリー食品と非グルテンフリー食品。 日本でもホワイトソルガムきび加工食品が流通している。

日米のソルガムきびを使用したグルテンフリー食品と非グルテンフリー食品。
日本でもホワイトソルガムきび加工食品が流通している。

ソルガムきびの概要説明をするオフィス・マネージャー 星澤(左) 熱心にメモを取る参加者たち(右)

ソルガムきびの概要説明をするオフィス・マネージャー 星澤(左)
熱心にメモを取る参加者たち(右)

リサーチ会社パッケージドファクツの調査によると、2012年のアメリカのグルテンフリーマーケット市場は42億ドルを売り上げ、2017年までに約66億ドルのマーケットに成長すると予測しています。ベーカリーやお菓子はもちろん、グルテンフリー対応のビールも登場したそうです。後述のエリカさんの話にも出てきますが、肥満が社会問題となっているアメリカでは、ソルガムきびが健康食品として大きな注目をあびていて、アメリカで広く普及している「ホールグレインスタンプ」を管理する全粒穀物協会(Whole Grain Council)は、ソルガムきびを優れた全粒食品と認定し、6月をソルガムきびの月と設定しています。
日本では、クッキー、麺やマカロニ、パフ菓子、発芽チップス、パンケーキミックス粉などが発売されています。グルテンフリーではありませんが、雑穀ご飯の素や揚げない唐揚げ粉、唐揚げ粉、ベーグルにもホワイトソルガムきびが入っているものがあります。この他にも、かまぼこやソーセージの弾力性を上げるために、天然由来の品質改良剤としてホワイトソルガムきびが使用されています。

我慢しないで、健康的に、美しく
ソルガムきびで、グルテンフリーダイエット

いよいよエリカ・アンギャルさんの登場です。エリカさんが初めて日本に来たのは、高校生のとき。大分県の高校に交換留学生としてでした。それ以来、通算17年間、伝統的な和食と日本文化を愛し、健康と美容に関する新しい知識を発信し続けています。健康的に美しくなれるグルテンフリーダイエットについて、熱く語っていただきました。

「グルテンフリーダイエット」を始めたきっかけ

栄養コンサルタント エリカ・アンギャルさん

栄養コンサルタント エリカ・アンギャルさん

エリカさんは18年前、体調不良から病院にかかったところ、「グルテン過敏症」と診断されました。母が「セリアック病(グルテン不耐症)」であることもあり、遺伝ではないかと思ったそうです。
セリアック病とは、小麦などの麦類に含まれるグルテン(たんぱく質)の摂取により、慢性の下痢や嘔吐などから骨粗鬆症やガンなどが発症する恐れがあるアレルギー疾患です。それに対し、グルテン過敏症は、セリアック病ほど深刻ではなく、消化に問題がなくても、肌荒れや慢性疲労、集中力の低下などの症状が出る疾患のこと。
グルテン過敏症は、アメリカの人口の6%、セリアック病は1%がかかっており、セリアック病はこの50年で4倍になったといわれています。

グルテンってなに?

会場の様子グルテンとは、小麦などの麦類の胚乳に含まれるたんぱく質のことです。1950年代からの小麦の品種改良により、グルテンを多く含む小麦が急速に増えました。粘着性と弾性を兼ね備えたグルテンは、パン屋さんにとっては嬉しいことですが、人間にとっては、食べると食欲を刺激する、肥満につながるものになってしまいました。つまり昔の小麦のグルテン含有量は、少なかったということです。
エリカ・アンギャルさん アメリカの小麦の摂取量と肥満との関係を見てみると、小麦の摂取量が増えるのと同時に、肥満率も上がってきています。このような状況からアメリカでは、2008年からグルテンフリーダイエットが、広がってきました。
グルテンフリーダイエットは、グルテンを食べない、すなわちグルテンの入っていない穀物で代用するということ。ソルガムきびの全粒粉は、栄養価も高く、無味無臭で簡単に使えるので、小麦の代替品としては理想的です。

グルテンフリーダイエットの効果

エリカさんは肝臓の自己免疫疾患と診断されてから、グルテンフリーダイエットを実践し、1年で正常値に戻りました。肌荒れがなくなり、集中力もアップ、偏頭痛や肩こりも改善されたそうです。
テニスプレーヤーのノヴァク・ジョコヴイッチも、グルテンフリーダイエットを実践して成功した一人です。彼は、2010年までは喘息を患っていましたが、実践後、関節痛がなくなり、−6kgのダイエットに成功。世界王者になることができました。
その他にも、クリントン元大統領やオリンピック選手など、グルテンフリーダイエットの愛好者は大勢います。ダイエットというと、体力が衰えるというイメージですが、グルテンフリーダイエットは健康的なダイエットなのだと、エリカさんは強調されました。

エリカさんの講演

ホワイトソルガムきびの栄養価

エリカさんの講演ホワイトソルガムきび(全粒粉)と精白米を比べると、ホワイトソルガムきびの鉄分は精白米の約4倍、ミネラル(マグネシウム)は約5倍、食物繊維も約5倍もあるそうです。これらの栄養素は、日本人に不足しがちなものです。「無味無臭で他の食材との相性のよいソルガムきびは、白米との相性も抜群ですので、ぜひ一緒に調理して食べてみてください!」とエリカさん。
そして、日本の主食であるお米もグルテンフリー食品です。ユネスコ無形文化遺産に登録されたばかりの和食ですが、旅館の朝ごはんに代表される、ごはん、味噌汁、焼き魚、お浸しといった伝統的な日本の和食は、グルテンフリーで健康によい食事の代表でもあるといわれました。
ホワイトソルガムきび

ソルガムきびの調理のポイント

ソルガムきびの調理のポイントエリカさん考案のお料理が運ばれてきました。まずピッツァを一口。外はパリパリ、中はモチモチです。ソルガムきびの全粒粉は、他の雑穀の全粒粉に比べ匂いや味にクセがないので、トウモロコシ粉や米粉などを混ぜて使うと、風味や食感がアップするそうです。このピッツァにも、アーモンドパウダーとベーキングパウダーがミックスされているそうです。また、カップケーキには、玄米粉をプラスしているとか。
次に、全粒ソルガムきびのモッツァレラサラダを食べてみました。歯ごたえがよく、臭みは全くありません。全粒で使う場合は、ソルガムきびがやわらかくなるまで、20分程度ゆでると美味しくなそうです。炊飯器の玄米モードで炊飯してもよいとのこと。リゾットやドリアは、粒の食感も楽しめてとても美味しくできるそうです。

ソルガムきびのレシピ

健康的なダイエットは、食事バランスから

最後に、エリカさんが考える健康的なダイエットについてお聞きしました。「特に若い世代に、炭水化物を食べない、カロリーは考えるがバランスは考えないなど、偏った食生活をしている人が多く見受けられます」と、最近の若者のダイエット事情に憂慮を示されました。「健康的なダイエットには、食事のバランスが一番大切です」。
2004年から行っていたミス・ユニバースの栄養指導では、マンツーマンで悩みを聞き、食生活日記をつけてもらい、それぞれに合った指導を行いました。なかには、メリハリのある女性らしいボディになりたいと、太ることを望んだ人もいたそうです。
「ダイエットとは、内側からより美しく、心も身体もすこやかに輝くことです。これからも、大好きな日本の皆さんに、健康的なダイエットを伝えていきたい」と、締めくくられました。
講演を終えて

エリカ・アンギャル

エリカ・アンギャルさん

【プロフィール】
栄養コンサルタント。オーストラリア・シドニー出身。シドニー工科大学卒業。健康科学学士。1985年に初来日し、大分県の高校に1年間交換留学。日本在住は今年で計17年目。伝統的な和食と日本文化をこよなく愛す。2004年から8年間、ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントとして、世界一の美女を目指すファイナリストたちに「美しくなる食生活」を指南。執筆、雑誌、TV、新聞など幅広く活動。2013年4月『グルテンフリーダイエット(ポプラ社)』を出版。

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