2016年11月よりスタートした札幌全日空ホテルの「2016/2017 ウインターパーティプラン」において、数あるパーティプランのうち、2つのプランで米国産ソルガムきびを使用したメニューが採用されました。
これを記念しアメリカ穀物協会は、2016年12月14日に札幌全日空ホテルにおいて、北海道のフード関係者・観光業界・地方自治体などのリーダーの方々をお招きし、在札幌米国総領事館ご協賛のもと「スーパー雑穀・米国産ソルガムきびディナー」を開催いたしました。
当日は、札幌全日空ホテル・夏伐俊弘総料理長にご協力いただき、パーティプランのメニューである「マグロとアボカド、ホワイトソルガムきびのタブレとスモークトラウトのキッシュ」に加え、同ホテルでの女子会パーティメニューとして好評だった「ホワイトソルガムきびと彩野菜のサフラン風味のポワソンスープ」を提供していただきました。
パーティに参加された皆様には北海道産の食材を使ったお肉料理や海鮮料理とともに、ソルガムきびを楽しんでいただきました。
夏伐総料理長に採用の経緯を伺ったところ、まず海外からのお客様の増加が予想されるなかで、グルテンフリー食材としてのソルガムきびに興味を持ったそうです。しかし完全なグルテンフリーやアレルギー対応のメニューを作ることは、キッチンの分離など設備上においても現時点では難しいが、ホワイトソルガムきびはクセがなく、どのような食材にも合わせやすいというメリットと、グルテンフリー・アレルギー対応以外にも多様な使用方法があることを知り、魅力を感じてメニュー開発に至ったそうです。特に北海道産の食材と合わせることにより、グルテンフリー食にこだわりのある海外のお客様のみならず、日本人のお客様にも喜ばれるものを作りたいと考え、マグロや鮟鱇などと一緒に使うメニューを考案されました。現在はソルガムきび粒のお料理のみですが、今後はソルガムきび粉の特性をもっと研究し、粉を使ったメニューなども将来的には考えてみたいと語ってくださいました。
ディナーは在札幌米国総領事館首席領事のレイチェル・ブルネット-チェン氏の挨拶から始まりました。ブルネット-チェン氏が「ソルガムきびを知っていた人、食べたことのある人は?」と出席者の方々に問いかけたところ、すべての人が初めて聞く食材で食べるのも初めて、ということで、期待が高まりました。「マグロとアボカド、ホワイトソルガムきびのタブレ」は、クセのないソルガムきびの粒がマグロとアボカドの味を引き立て、また、噛みごたえのあるソルガムきび粒の食感が、お料理のアクセントとして際立ちました。通常タブレには小麦粉のクスクスを使用しますが、フード関係者の方からは「クスクスよりもタブレによく合う」と、高評価をいただきました。
また、「ホワイトソルガムきびのサフラン風味のポワソンスープ」はパーティメニューにはない特別メニューでしたが、ポワソンスープにしみだした魚介のうま味をソルガムきびの粒がしっかりと吸い込み、魚介類のみのスープよりも、ソルガムきびを入れることによってより満足度の高い一皿が完成しました。
当日ディナーを召し上がっていただいた関係者の皆様にも、他の食材の邪魔をせず、かつお料理にアクセントとして存在感を静かに主張できるソルガムきびに、ヘルシーで美味しいスーパーグレインとしての可能性を感じていただけたと確信しています。改めまして、年末のお忙しい時期にディナーにご出席いただいたフード関係者の皆様、在札幌米国総領事館、札幌全日空ホテルの夏伐総料理長とシェフにお礼申し上げます。