先日「ソルガムきびでフォカッチャアートコンテスト」の受賞イベントが、東京都内で行われました。今回はコロナ禍での開催となったため、受賞者の方々を代表し、都内在住の大橋泰代さんにご参加いただきました。
大橋さんの作品は、見た瞬間にサステイナビリティを感じさせるそのデザインに心を奪われました。どのような方がこの素晴らしいアートを作られたのか、お会いできるのを楽しみにしていましたが、作品と同じようにナチュラルな雰囲気を纏ったとても素敵な方でした。
「ソルガムきびは、グルテンフリーのユニークな穀物というだけでなく、食物繊維やミネラルが豊富で、健康志向の人々にとって魅力的な食品です。アメリカでは栄養価の高い古来穀物や全粒穀物として注目を集め、ソルガムきびを使用した食品が年々増加しています。今回のコンテストで、この素晴らしい食材をより多くの日本のみなさんに知っていただけたことを、とても嬉しく思います。」
そしていよいよ今回のメイン、フォカッチャアートのクッキングに挑戦です!大橋さんは紫のグラデーションが美しいあじさいを、二人の男の子のママでもあるバークさんは「Sorghum.jp賞」の作品を再現して電車が走るほのぼのとした風景を、浜本哲郎アメリカ穀物協会日本代表は3種類のソルガムきびの穂を、私は生命力溢れるワイルドな植物のガーデンをイメージし、作品に取り掛かりました。
エリカ
私はデザインすることが好きなので、このように想像力を掻き立てられる作業はとてもテンションが上がります!美味しいだけでなく、ソルガムきびだからグルテンフリーで美容と健康にもよくて、さらにこんなにワクワクしながら作れるフォカッチャアートは、一石二鳥以上ですね。家族と一緒に作れば楽しいコミュニケーションの時間になると思いますし、盛り上がること間違いなしです。 焼き上がりを待つ間に大橋さんに色々とお聞きしてみたいと思います。
大橋さん
はじめまして。
エリカ
今回はなぜあじさいをモチーフにしようと思ったのですか?
大橋さん
季節を感じられるものをテーマにしたいと思ったのも理由のひとつですが、色々試してみたところ、紫色の野菜は焼いても色が綺麗に残ることが分かったので、紫系の野菜を集めてあじさいを作ったらよいのでは?と思いまして。
エリカ
四季折々の変化を楽しむ日本人ならではの感性も素敵だと思いましたが、焼いた後の発色まで考えていらっしゃったとは! フォカッチャアートは海外でも大人気なので、ネットで検索すると画像がたくさん出てきますが、あじさいをモチーフにしたものは見たことがありません。オリジナリティという点でも素晴らしいですね!どんな野菜を使っているのですか?
大橋さん
紫キャベツ、紫玉ねぎ、紫色のカラフル人参、ラディッシュなどです。
エリカ
事前に下絵を描いたりするのですか?
大橋さん
下絵は描かず、インスピレーションで野菜をのせていきます。野菜は切ってみないと中の色が分かりませんしね。
エリカ
下絵なしでこんなに美しく描けるのですね!?確かに野菜は工業製品ではないので、その時々で色もサイズも違ってきますよね。その変化を楽しみながら、今しかできないオンリーワンの作品が作れるのも楽しいところですよね。
野菜でアートを描いたフォカッチャをオーブンに入れて約20分。なんとも言えない幸せな香りが漂ってきました。竹串を刺して生地がついてこなければ完成です!ソルガムきび粉を使うと、小麦粉を使ったフォカッチャのようにきつね色の焼き上がりにはならず、焼く前の白い生地のニュアンスが残ります。まるで白いキャンパスのように野菜の色を引き立ててくれるので、フォカッチャアートに最適です。
個性豊かな4つの作品が完成しました。最後にソルガムきびのフォカッチャアートと記念撮影!フォカッチャはお土産としてお持ち帰りいただき、ご家族と一緒に楽しんでいいただきました。
今回「ソルガムきびでフォカッチャアートコンテスト」にご応募いただいたみなさんに、改めてお礼を申し上げます。次回、ソルガムきび粉を使ったまた別のお料理でコンテストを開催予定ですので、お楽しみに!
※ このイベントは、参加者の検温・手洗い消毒・マスク着用(撮影時以外)などの感染予防対策を施した上で、会場の常時換気を行いながら実施いたしました。
※ 本レポートは、連載コラム「エリカ・アンギャルさんのHappy Sorghum Life ~ソルガムきびでヘルシー&ビューティー~」からの転載です。