アメリカで注目の雑穀 ソルガムの秘められた偉大な力
Chapter1: アメリカで注目の雑穀「ソルガム」
トウモロコシ、大豆、小麦に続く第四の穀物と言われるソルガムきび。主に飼料用として栽培されてきましたが、食用の穀物としてもアメリカで大きな注目を集めはじめました。
ソルガムきび生産者 アール・ローマーさん
カンザス州で親子4代にわたってソルガムきびを栽培
「私たちの畑では、大きく分けて2つの種類のソルガムきびを栽培しています。一つは、継続的に栽培を続けているブラックソルガムきびあるいはブラウンソルガムきびといい、非常に健康によい成分を含んでいる可能性があり、消費者向けの新しい製品として期待しているものです。 もう一つは、ホワイトソルガムきびといい、製粉すると白く美しくなり、小麦アレルギーの方のためのグルテンフリーの粉として、また、それ以外にもスナックのようなものを作ることができます。」
ソルガムきびは日本人にも古くからなじみのある穀物
ソルガムきびは、アフリカ原産の穀物で、紀元前3000年頃から栽培されたという記録も残っています。その後、インドや中国にわたり、日本には15世紀頃に中国から伝わったと考えられています。日本ではモロコシ、タカキビなどと呼ばれ、栽培されてきました。
米国ソルガムきび生産者の協会
フロレンティーノ・ロペスさん
「ソルガムきびは昔からある穀物で、アフリカやインド、またアジアでも長い間様々な食品に加工されて食べられてきました。アメリカでは主に、飼料用として栽培されてきたのですが、今われわれは、食品としてのソルガムきびが持つ価値を研究し、さらにその価値を学んできています。」