アメリカ穀物協会では、2019年8月25日~9月1日の期間、ソルガムきびを取り扱う食品加工メーカー、商社、メディア関係の方々と共に、米国ソルガムきび視察ツアーを実施しました。ツアー参加者は、ソルガムきびの国際会議「Export Sorghum」への出席をはじめ、大学の研究施設への訪問や、食品ソルガムきびの加工会社の見学、生産農家への訪問などを通じて、アメリカにおける食品ソルガムきびの最新トレンドを理解し、ソルガムに携わる研究者や生産者の方々との交流を図りました。
米国ソルガムきび視察ツアーのレポートは、4回に分けて掲載いたします。
国際会議「エクスポート・ソルガム」
8月26日にテキサス州にて開催された国際会議「エクスポート・ソルガム」では、「アメリカ市場におけるソルガムの需要と供給」、「燃料および原料としてのソルガムの使用」、「ソルガム農業」、「動物の飼料におけるソルガムの有効性」、「ペットフードにおけるソルガムの有効性」、「ソルガム遺伝学」など、ソルガムきびに関する最新トピックについて、各分野の専門家によるプレゼンテーションがありました。
会議では、管理栄養士のSharon Palmer氏による全粒ソルガムきびを使ったサラダのクッキング・デモンストレーションも行われました。Palmer氏によると、一般的にアメリカ人は食物繊維の摂取量が少ないため、良質なたんぱく質と豊富な食物繊維が摂れる全粒ソルガムきびをサラダに入れると栄養価が高まり、朝食にオススメの一皿になるとのことです。全粒ソルガムきびのユニークな食感が味わえる美しいサラダは参加者にも振舞われ、その美味しさを実感しました。
また、ランチタイム会場のブッフェでは、全粒ソルガムきびを使った「Stir Fried Thai Sorghum Bowl」が提供されました。