プロテインチャージ!ホワイトソルガムごはんの韓国風海苔巻き(キンパ)
管理栄養士×トレーナー 河村玲子さん(レシピ考案)のコラム
ボディメイクに糖質はとらないほうが良い!と考えている方。それはNOです。糖質は、筋肉を動かすのに、一番効率の良いエネルギー源です。糖質を完全に抜いてしまっては、トレーニングを効率よく行うことも、トレーニングの効果を上げることもできません。大事なのはその量と質!
糖質には、吸収が早く血糖値を上げやすい「糖類」と、吸収が穏やかで血糖値を上げづらいでんぷんなどの「多糖類」があります。体づくりや健康維持のために摂取したい糖質は後者の「多糖類」です。というのも、糖類を摂取すると、血管の中には一気に糖が流れ込みます(血糖値が高くなる)。血糖値が高いと、糖は血管の壁を傷つけたり、体の中のたんぱく質を劣化させたり、悪さを働きます。これが進めば、生活習慣病のリスクがることはもちろん、老化が進行し、見た目の若さや、体力を早期に失うことになります。
一方、「多糖類」であれば、吸収は穏やか。腹持ちもよく、持続的に体にエネルギーを与えられます。また、ホルモンの関係からも糖類と比べて体脂肪にもなりづらいです。体づくりに必要な糖質は、なるべく「多糖類」の形で摂るようにしましょう。
今回は、具沢山の韓国風海苔巻き「キンパ」を紹介します。ポイントは3つ。
1つめは、たくさんの具を中に入れることで、糖質の量を適量に抑えつつも、ボリュームを出しています。
2つめは、糖質をでんぷんの状態で摂れる白米に、ホワイトソルガム粒を1/4量あわせた「ホワイトソルガムご飯」にしていること。ホワイトソルガムは、食物繊維とレジスタントスターチを適度に含んでいます。これらの栄養成分は、糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を抑えるほか、腸内環境を整えるのにも役立つことが知られています。
3つめは、たんぱく質が取れること。体づくりのためには、たんぱく質を必要十分に摂取するのが不可欠です。具体的には、体重1㎏あたり1.4~2.0gほどが目安。
また、そのたんぱく質を有効に活用するには、たんぱく質をなるべくこまめに摂り、常に体内にタンパク質が満ちている状態を作ります。3度の食事はもちろん、間食を1~3回加えて、都度たんぱく質をとれるとよいですね!
今回紹介するキンパは、ボディメイク中の間食としてお勧めしたいレシピです。ラップに包んで手軽に持ち運べるので、小分けにして食べられますね!適正&良質な糖質×タンパク質補給に最適なホワイトソルガムのキンパ、トレーニング前後にもどうぞ。お仕事帰りや、ジムへ行く前の小腹満たしにもオススメです。
レシピ
材料 約1本分(1本あたり:503kcal タンパク質26.6g 食物繊維5.0g)
- ホワイトソルガムご飯(白米1.5合、ホワイトソルガム粒0.5合を合わせて炊いたもの) 150g
- 牛薄切り肉 75g
- 【A】焼肉のたれ 大さじ1、コチジャン 大さじ1/2
(※【A】で焼き肉のたれを使用しない場合:醤油 小さじ2、砂糖 小さじ1、おろしにんにく 小さじ1/4、コチジャン 大さじ1/2)
- 【A】焼肉のたれ 大さじ1、コチジャン 大さじ1/2
- 人参 1/6本(30g)
- 【B】ごま油 適量、鶏ガラスープの素 少々
- ほうれん草 1株
- 【C】ごま油 小さじ1/4、鶏ガラスープの素 少々
- 卵焼き 適量
(卵 2個、砂糖 小さじ1、みりん 小さじ2、塩 小さじ1/2) - たくあん 適量
- 海苔 1枚
- 炒りごま 適量
※「腸活!ホワイトソルガムご飯」の炊き方はコチラ
※栄養価は材料にある分量をもとに計算し、1人分のおよその数値になっています。
作り方
- 牛薄切り肉は【A】の調味料を入れてフライパンで炒める。
- 人参は千切りにし、【B】のごま油をひいて炒め、鶏ガラスープの素で味付けする。
- ほうれん草は洗い、ラップに包んでレンジで加熱して火を通す。水気を切って4cm長に切り、【C】で和える。
- たくあんは細切りにする。卵焼きは適度な太さになるように切る。
- 巻き簾に海苔を乗せ、ご飯、その他の材料を乗せたら包む。
- 10分ほど置き、ラップでピッタリ包む。濡れた包丁でラップごと切る。
- 皿にのせ、お好みで炒りごまをふる。
ホワイトソルガムご飯を炊くときは、浸水させることでよりふっくらとしておいしくなります。海苔にご飯を乗せるときは、海苔が縮むのを防ぐために、ご飯が程度冷めてからにしましょう。お好みで、海苔にごま油を塗ってもおいしくなります。
「食べる+動く」で“美ボディ”を目指しましょう
ボディメイクのトレンドは、“筋肉をつけて美しい身体をつくる”というスタイルが主流です。人気パーソナルトレーナーでもある河村玲子さんが美ボディへつながるエクササイズをご紹介します。
運動性を高めるストレッチ
- 足を肩幅に開いて立ち、片手を前方に伸ばす。
- もう一方の手で肘を体にひきつけながら、上半身から下半身に向かって体を捻じっていく。