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フルーツやベリーよりも豊富な抗酸化物質
マーク ハーブ氏(Mr. Mark Haub)/カンザス州立大学 Department of Grain Science and Industry-IGP(International Grain Program)

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主にソルガムきびの人の健康への影響を研究。
具体的には糖尿病や肥満、心臓病についての効果を研究している。
ソルガムきびをマフィンやオートミール状にして使っていて、ソルガムきびの中でも有色系のものについて調べている。
特にブドウ糖値のコントロールについて研究しているが、いままで分かったことは、熱を加えてもその効果に影響がないということで、マフィンやパンなどの食品として使ってもその効果が失われないということが分かった。
ソルガムきびには食物繊維が多く、ブドウ糖の吸収をコントロールし抑えるという効果があるので、米国で増えている糖尿病を、ソルガムきびの全粒を摂取することによってコントロールできることが判ってきた。もうひとつは抗酸化物質で、他の穀物やこれまでに抗酸化物質含有量の高い食品として知られているフルーツやベリーよりももっと多く含まれ、特に有色系のソルガムきびからは多く得られることが分かってきた。このような点からソルガムきびは食物繊維、また抗酸化物質の面から非常に有望な食品だと考えている。この抗酸化物質は、小麦やコメやとうもろこしにはほとんど含まれず、ソルガムきびの全粒に特に多く含まれていると言える。
様々な研究機関と共にソルガムきびについて研究しているが、私たちの研究が幅広い健康面でのベネフィットがあるソルガムきびのさらなるベネフィットを見つけ出していると考えている。それらを通じて、食品としてのソルガムきびのベネフィットがさらに広く有効利用されていくことになると思うし、その結果、米国国内のみならず、世界中の人々の健康に貢献するものと考えている。