筋活!ホワイトソルガム粒と豆腐の照り焼きハンバーグ
管理栄養士×トレーナー 河村玲子さん(レシピ考案)のコラム
筋肉は若々しさを保つのに最も重要といっても過言ではありません。筋肉は立ったり歩いたりする機能的な面はもちろん、骨や脂肪を支えて美しい姿勢やメリハリのある体のラインを作ったり、代謝を高めて太りづらい体を作るなど、外見の若々しさを保つのにも重要です。
美しい筋肉を保つために重要なのは、筋トレ+タンパク質の摂取の組み合わせです。筋肉は、日常で使っている動作以上の刺激が加わらないと、強くなったり増えたりしません。また、いくら筋トレをしていても、筋肉を作る材料であるタンパク質がなければ、筋肉は作られません。
タンパク質は年齢を重ねると、吸収や利用の効率が落ちるため、中年以降は必要な量が増えます。さらに40歳以降に何も対策をしないと、筋肉は年に1%ずつ減少していくともいわれています。タンパク質不足は筋肉の分解を加速させる原因になるので、まずは意識をして食事からタンパク質を十分に摂取するよう心がけたいですね。
大事な働きがあるタンパク質。より効率よく体に送り届けるには、2つのポイントがあります。1つめは、適度な糖質をとること。2つめは、タンパク質を一度に取りすぎないようにし、腸内環境を整えること。エネルギーをもつ栄養素には、タンパク質、脂質、糖質(炭水化物)の3つがあります。このうち、脂質と糖質は動くためのエネルギー源になり、タンパク質は体を作る材料になるという機能があります。しかし、過度に糖質を制限した場合には、タンパク質が糖質の代わりにエネルギー源として利用されることになるので、タンパク質本来の機能を果たせなくなります。このような理由で、適度な糖質が必要になります。
タンパク質は積極的に取りたいのは確かですが、一度に大量に摂取すると、小腸で吸収できなかった分が大腸にまで流れ込み、悪玉菌による発酵を受け、腐敗物質ができます。タンパク質の大量接種は、腸内環境を悪化させる原因になります。したがって、上手にタンパク質と付き合うためには、先述した2つのポイントを踏まえながら、腸内環境をよくすることが知られている食物繊維を摂取して、腸内の環境を整えるのがよいでしょう。
食物繊維とレジスタントスターチ、糖質を適度に含む「ホワイトソルガム」は、タンパク質を有効活用するのに持ってこいですね。
今回は、豆腐と鶏肉の二種類のタンパク質食品を組み合わせたハンバーグを紹介します。豆腐には「βコングリシニン」という、脂肪の燃焼をサポートする成分が含まれています。また、鶏肉(特に胸肉)には「カルノシン」という、疲労回復や抗酸化をサポートする成分が含まれています。ホワイトソルガムの食物繊維と良質のタンパク質で、若々しい体を目指しましょう!
レシピ
材料 約3人分(1人分につき:216kcal/タンパク質 13.4g/食物繊維 0.9g)
- 鶏ひき肉 200g
- 絹豆腐 小1パック(150g)
- ストック・ソルガムきび粒(ホワイトソルガム粒) 50g
- 玉ねぎ 1/4個(50g)
- 塩 0.5g
- 【A】
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 小さじ2
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 水溶き片栗粉 適量
- 油 適量
※ストック・ソルガムきび粒(ホワイトソルガム粒)の作り方
※栄養価は材料にある分量をもとに計算し、1人分のおよその数値になっています。
作り方
- 絹豆腐はキッチンペーパーに包み、レンジ(600w)で1分半加熱する。重石をして、水切りする。(150gの豆腐が100gになる)。玉ねぎはみじん切りにする。
- ボウルに鶏ひき肉と塩を入れ、粘り気が出るまでよく混ぜる。
- 2に絹豆腐、玉ねぎ、ホワイトソルガム粒を加え、よく混ぜる。適度な大きさに丸める。
- フライパンに油をひき、3を載せる。焼き色が付いたら裏返し、蓋をして火を通す。
- 4に【A】を合わせたものを入れ、水溶き片栗粉を加えて味を絡める。
豆腐の水切りは、しっかりと行いましょう。もし3の工程で水分が多い場合には、片栗粉やホワイトソルガム粉を足すと、まとまりがよくなります。
今回はお弁当箱にも入るサイズで作っていますが、大きめに焼いてもOKです。照り焼きソースをトマトソースに変えたり、サンドウィッチの具にするなど、アレンジ可能です。
「食べる+動く」で“美ボディ”を目指しましょう
ボディメイクのトレンドは、“筋肉をつけて美しい身体をつくる”というスタイルが主流です。人気パーソナルトレーナーでもある河村玲子さんが美ボディへつながるエクササイズをご紹介します。
アンチエイジングのための背中トレーニング
- 椅子に背筋を伸ばして腰かけ、脚を開く。
- 股関節から体を前方に倒す。
- おへそを覗き込むようにして、上背部を丸める。
- 上背部の筋肉を意識しながら、背筋を伸ばす。