NEWS

環境に優しいソルガムきび
ビル ルーニー博士(Dr. Bill Rooney)

| |

ソルガムきびの育種について研究。
品質向上、品種改良、収量の増加、干ばつ・高温・害虫などのストレス対策について研究を続けている。収量の増加、また時と共に変わってくる害虫対策の面でソルガムきびは新しい技術の導入により改良を続けている。現在のところ米国では遺伝子組み換えによるソルガムはなく、今後もないと思われる。ソルガムきびは健康志向食品としての可能性があり、タンニン、アントシアニンなどの抗酸化作用を持った物質を含んでいる。

ソルガムきびには様々な色素の違いがあり、色と抗酸化作用の関連性については現在、解明中だ。育種という点では抗酸化物質を多く含むソルガムきび、また収量の上がるソルガムきびを作ることだが、現在いくつかの可能性が見えてきている。今後も化学や生理学などの専門家と我々育種の専門家が努力し連携して、良い品種を作っていきたいと思うし、食用としてのソルガムきびの需要は今後益々増えると思われる。
ソルガムきびは乾燥している場所での生育に適しているので、生育に必要な水が少なくてすみ、環境に優しい穀物ということが言える。また干ばつにも耐えられる持続可能型の農業に適している穀物である。