美と健康をキープするために欠かせないことのひとつは、適度な運動です。私は週に一度、一時間程度のヨガを習慣にしています。時間があるときは、体をほぐすようなストレッチや、ランニングや散歩といった有酸素運動も心がけています。それほどハードな運動はしていませんね。
「やせたい」「筋力をつけたい」という人も、やみくもに体を動かせばいいというわけではありません。エネルギー源となる炭水化物が不足した身体で運動すれば体力も集中力も続きませんし、たんばく質が足りない状態で運動すれば筋力は増えるどころか落ちてしまいます。筋力アップや集中して運動を楽しむためには、食事が大きな役割を果たすのです。
必要なものを食べることと同様に大切なのは、有害なものを避けること。トランス脂肪酸や乳化剤、人工甘味料。そしてアレルギー物質など自分の身体に合わないものは食べないよう心がけて。
セレブやビジネスマンがこぞって実践している話題の食事法、グルテンフリー。テニスプレーヤーのジョコビッチが、実践したら劇的にパフォーマンスが良くなったと明かし、一気に広まりました。
ジョコビッチがグルテンを摂らない食事に変えたのは、血液検査でグルテンアレルギーがわかったからであり、調子が良くなったのもアレルゲンが除去されたことが大きいでしょう。しかしアレルギーがなくても、グルテンフリーの食事には大きなメリットがあります。実際、国際スポーツ栄養士団体の調査では、アレルギーでないアスリート40%が、食事の半分をグルテンフリーにしているという報告もあります。
グルテンに対するアレルギーは大きな自覚症状がなく、検査してもわからない場合も多いので、頭痛やだるさなどの不調を抱えている人は、一度2週間を目安にグルテンフリーの食事を試してみるといいかもしれませんね。
また、グルテンアレルギーがない人にとってもこの食事法はおすすです。グルテンの成分であるグリアジンは脳内で麻薬のような働きをして、過剰に食欲を刺激します。グリアジンの中毒性は強く、1日約400kcal分も余計に食べてしまうという研究結果があるほどです。グルテンアレルギーがあってもなくても、グルテンフリーの食事法を取り入れることで過剰な食欲を抑え、適正体重をキープできるという大きなメリットがあります。
運動する人におすすめしたいのは、高たんぱく&グルテンフリーのコブサラダです。筋肉のもととなるたんぱく質を豊富に含む鶏肉、卵、豆類がたっぷり。そこにミネラルや食物繊維、エネルギー源となる炭水化物、植物性たんぱく質が豊富なソルガムきびを加えた、ヘルシーで腹持ちのいい一品です。
粒のソルガムきびはかみ応えがあり、少量でかなり満腹感が得られるのがポイント。炭水化物のみの摂取は血糖値を急激に上げますが、たんぱく質や食物繊維を一緒に摂ることで血糖値の上昇をゆるやかにします。
たんぱく質は筋肉だけでなく、肌や髪、爪も作ります。このような料理を毎日食べて良質なたんぱく質をしっかり摂れば、美しい肌とツヤツヤの髪、丈夫な爪も手に入りますよ。運動の前と後、どちらにも適したレシピです。