夏バテ気味の時、みなさんはどうしていますか?しっかり食べて栄養を摂りたくても、食欲がないと中々食事が進みませんよね。そんな時に欧米で人気のお料理は、トマトをはじめとした野菜がたっぷり入った冷製スープ、ガスパチョです。ガスパチョは伝統的なスペイン料理ですが、今や世界中で愛されているのでご存じの方も多いかもしれません。
昔ながらのレシピでは、野菜と一緒にパンを入れてミキサーにかけるので、とろみが出て食べ応えがあるのが特徴です。また、モダンなレシピでは、パンから作られたクルトンがトッピングされているものもあったりします。私はグルテン過敏症なので、パンを使わず、猛暑の夏でも美味しくいただけるガスパチョのようなお料理があったらいいのにと思っていたところ、枝豆とソルガムきび粒で作る冷製スープを教えていただきました!
みなさんにとって枝豆はどんな印象ですか?日本では、お酒のおつまみとして食べるイメージが強いでしょうか?実は枝豆は20年ほど前から欧米諸国でも知られるようになり、今では“EDAMAME”としてそのまま通じるほどの知名度になりました。「エダマメ」ではなく「エダマミー」と発音されることもありますが、その呼び方もキュートですよね!普通のスーパーでも冷凍の枝豆が売られていますし、手軽に食べられる乾燥枝豆も人気です。また、食事の時だけでなく、小腹が減った時のスナックとしても親しまれています。映画やスポーツの試合を観ながら、ポップコーンをつまんでいるような感覚ですかね。
今では冷凍技術の進歩で一年中枝豆が食べられるようになりましたが、本来は夏が旬。枝豆はメラニンの抑制やコラーゲンの生成を助けるビタミンCが豊富なので、紫外線対策としても夏に積極的に摂りたい食材です。旬の枝豆は甘みが凝縮されていて、さらに栄養価も高いので、採れたての枝豆が出回る夏の季節を、私は毎年楽しみにしています。
さて、今回紹介する冷製スープのもう一人の主役はソルガムきび粒です。スペイン料理の伝統的なガスパチョは、パンを入れることでとろみを出しますが、このスープではソルガムきび粒がその役割を担っています。パンを使わないので、グルテンフリー!グルテンアレルギーや過敏症の人はもちろんですが、そうでない方にとっても腸内環境や美肌のためにたくさんベネフィットがあります。ソルガムきびは食物繊維が豊富なので、毎日の健康的なお通じのためにもおすすめです。日本で買えるソルガムきびは「ホワイトソルガム」という食べやすい品種なので、粒は茹でるだけと調理も簡単です。
ひと口飲んだ瞬間に、「これはまさに、ジャパニーズガスパチョ!!」と思いました。出汁を加えていないのに深みのある味わいで、とってもクリーミー。良質なタンパク質源である枝豆が食物繊維たっぷりのソルガムきび粒とミックスされることで、さらにしっかりとした満足感が得られます。これはスープというより、もはや食べ物!食欲のない日でも、無理なく栄養補給できそうです。