美意識の高い女性にぴったり！進化形ちらし寿司＆美腸を作るソルガムきび甘酒でオトナのひな祭り

気になる糖質には“レジスタントスターチ”をプラス

私は15歳でオーストラリアから日本に留学した時に、初めてひな祭りというイベントを経験し、伝統的なお祝いのお料理をいただいた記憶があります。ひな祭りに欠かせないお料理と言えば、ちらし寿司ですよね。でも、最近は糖質を気にして、炭水化物であるご飯をあまり食べないようにしている人をよく見かけます。確かに糖質の摂り過ぎはよくありません。ですが、全く摂取しないという食事法は、私はおすすめできません。なぜなら、糖質には脳や体を動かすという重要な役割があるからです。ですから糖質の量をゼロにするのではなく、良質な炭水化物を賢く選んで摂取してほしいのです。

そこで今回は、ちらし寿司の酢飯にソルガムきび粒をプラスして、良質な炭水化物として安心して食べていただけるようにしてみました。小麦粉の代替品として粉で使われるイメージがあるソルガムきびですが、もともとは丸い粒の穀物です。白米と一緒に水にひと晩浸してから炊飯器で炊くと、白米よりも少し歯ごたえがあって、いい感じのアクセントになります。さらに、ソルガムきびは難消化性でんぷん（レジスタントスターチ）を含んでいるので、血糖値の急上昇を抑えるという嬉しい機能も！糖質に神経を尖らせている方に、ぜひ取り入れていただきたい食材です。

海外でも人気急上昇中！甘酒の秘められた美腸・美肌効果

日本の甘酒は、その栄養素の高さからFermented Rice Drinkとして知られています。最近ではそのまま“Amazake”のネーミングで売られていることもあるほど、知名度が上がってきています。日本でメジャーな白いプレーンの甘酒の他に、ブルーベリーやラズベリーを混ぜた“Berry Amazake”、インド式ミルクティーを混ぜた“Chai Amazake”など、海外ならではの様々なバリエーションがあります。

甘酒には2種類あることをご存じですか？お米に米麹を入れて発酵させたものと、米麹に酵母菌を加えて発酵させた酒粕を原料にしたものです。どちらも栄養価が高く、それぞれ独特な味わいがありますが、前者のお米と米麹で作られた甘酒は、アルコールが含まれていないので、お子様やお酒が苦手な方でも安心です。また、砂糖を加えていないのが信じられないくらいしっかりとした甘さなので、体に優しい自然な甘味料としてお料理にも使えます。もちろん発酵食品としての効果もパワフルで、腸内環境を整え、美しい肌に導く効果も期待できます！

伝統的なレシピにソルガムきびを加えてアップデート！

さて、伝統的なレシピでは白米と米麹で作るアルコールフリーの甘酒を、今回はソルガムきびと米麹で作ってみました。もともと「飲む点滴」「飲む美容液」と言われるほど、栄養価の高い甘酒ですが、白米をソルガムきびにすることで、食物繊維やミネラルの摂取量がさらにアップします。そして、もちろん難消化性でんぷん（レジスタントスターチ）も豊富ですから、食後の血糖値の上昇を緩やかに抑えるという効果も期待できます。ソルガムきび粒のツブツブの食感もそのまま楽しめるので、「飲む」というよりは「食べる」という感じで、しっかりした食べ応えがあります。そのままでもとても美味しいのですが、さらにフルーツを加えてスムージーにアレンジすると、またひと味違った味わいが楽しめます。

発酵させて甘酒を作るプロセスは難しそうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心を。白米を炊くのと同じ要領で、炊飯器でソルガムきびを炊き、その後保温状態で8〜10時間程度発酵させればできあがりです！ご自宅でも意外と簡単に甘酒が作れることにきっと驚かれることでしょう。

小ぶりのグラスに盛り付けたスタイリッシュなソルガムきび粒入りちらし寿司と、栄養価がアップしたソルガムきび甘酒で、オトナの女性のひな祭りを楽しんでみてはいかがでしょう？