内側から輝くスーパーモデルに共通する 引き算美容の食習慣は「グルテンフリー」

食は美への投資

大好きな日本に来てから早くも２０年以上になります。以前の日本の女性たちは「やせれば美しくなれる」と思い込み、美に逆効果なカロリー制限や減量に一生懸命でした。でも最近では、内側から溢れ出るエネルギーがその人を魅力的に見せ輝かせるのを多くの女性が理解しています。食べものをコスメとして味方にする女性が増えたのはとても嬉しいことです。

食を通じて美しさに磨きをかけることを知った女性たち。新しい美容成分が話題にのぼると、それを含む食品が次々とブームになります。食べて美しくなることがわかったら、真の美を知るスーパーモデルたちに学んで次のステップ、「何を食べないか」も知りましょう。

「何を食べないか」でステップアップ

まずは、グルテンを意識しましょう。グルテンは、小麦やライ麦、大麦などに含まれるたんぱく質の一種で、このグルテンを日常の食事で食べないことを「グルテンフリー」と言います。グルテンの摂取には、炎症、肌荒れ、慢性疲労、下痢や便秘、集中力の低下のほか、月経前症候群など、日々の慢性的な不調が関係しているとも言われています。

私自身も長い間グルテンフリーで、このライフスタイルに美への大きなメリットを感じとても気に入っています。たとえば、小麦をグルテンフリーのソルガムきびにすると美しい肌、髪、爪に必要なたんぱく質が約２倍になります。もちろん筋肉美への投資になるのでソルガムきびは欧米で活躍するプロアスリートにも人気です。最近では抗酸化作用のあるブラックソルガムきびも出てきていて、ますます期待が高まっている全粒穀物です。

美のために食材もトータルチェンジ

「食べないもの」を追求することによって、身体に良いものをその代わりにとることができる、このホワイトソルガムきび。ホワイトソルガムきびはグルテンフリーの食材で、食物繊維やミネラルも豊富な上、特有の味や匂いもなく、大変使いやすい食材です。今回は小麦粉の代わりにトルティーヤの粉として使ってみました。くせがないので他の食材の特徴や味を引き出し、グルテンフリーの食べ物とは思えない仕上がりです。

さらに、そこにブラックソルガムきびの粉も加えてみました。ブラックソルガムきびはアントシアニンという抗酸化物質を含むようにソルガムきびを品種改良したものです。アントシアニンは、ブルーベリーなどのベリー類に多く含まれている抗酸化物質のポリフェノールの一つです。ブラックソルガムきびは、アントシアニンを含んでいるとてもユニークな穀物です。ベリーなどからとるのと同時に、食べ物のベースとなる穀物から抗酸化物質をとれるのは、とてもありがたいですね。それに、実はブラックソルガムきびにはブルーベリーより多くアントシアニンが含まれているのです。ブラックソルガムきびのアントシアニンは、そのふすまの部分に含まれていて、ふすまを粉にしたり、全粒を粉にしたりして、ふつうの穀物の粉のように利用できます。全粒ブラックソルガムきびを粉にするとまるでココアのような色合いです。

もちろん、ブラックソルガムきびは粒のままでも、茹でて使うことができます。茹でたブラックソルガムきび全粒は、キャビアのようなツヤのある色と形に仕上がります。まるで「畑のキャビア」のようです。そこで、今回のワカモレの具材には、このキャビアのように美しいブラックソルガムきびの全粒も加えました。ブラックソルガムきびを混ぜれば、トルティーヤをココア色に色づけると同時に、抗酸化作用も取り入れることが出来るのです。

また、身体の酸化を防ぎポリフェノールを３０種類以上含むエキストラバージンオイルや、抗酸化成分に加えて腸を整える水溶性繊維が豊富なアボカドもたっぷりと。これらの「ビューティー・ブースター」（美を促進する宝物）と合わせて、ソルガムきびは一層身体の内側から創るビューティーに貢献してくれます。