日本でタルトというと甘いスイーツを思い浮かべるかもしれませんが、海外ではトッピングにチーズやサーモン、魚介類、野菜を美しく飾った甘くないお惣菜としてもよく食べられていてお店のデリコーナーに並ぶタルトはいつも魅力的です。
そんなお惣菜タルトの生地を作るのにぴったりなのが来年には日本での取扱いが期待されるブラックソルガムきび。ブラックソルガムきびはほのかな甘みと穀物ならではの香ばしさが素晴らしく、その独特のダークカラーを持つアントシアニンが専門家の間でも注目されています。高い抗酸化作用とともにナチュラルなダークカラーがチョコレートケーキやブラウニーの素材にもぴったりと評判になっています。
キッチンに立つ時間はクリエイティビティーを磨く絶好のチャンス。ファッションやメイクと同じようにカラーコーディネーションで思い切り冒険をして楽しみましょう。野菜や果物が持つ自然の美しさにあらためて気づかされるかもしれませんよ。
ブラックソルガムきびのタルトがダークカラーなのでフィリングは対照的なホワイトのカリフラワーを。カラーコントラストも良く、フィリングとしてもサクッと軽い口当たりがさわやかです。トッピングにはビーツやケールなどのビビッドな主張する色を。体に良くて美しいグルテンフリーのセイボリータルトが完成です。
タルト生地といえば小麦・トランス脂肪酸・砂糖が使われているのが一般的。でもこの魔のトリオがそろうと満腹にもかかわらず「もっと食べたい」「また食べたい」「つぎはいつ食べよう」と食欲が刺激されるという説もあります。そんな経験はありませんか?
悩ましいのは現代の食事にはあらゆる食品に「魔のトリオ」(小麦・トランス脂肪酸・砂糖)がいつのまにか入り込んでいること。私たちは食べたものでできているのですから、自分の口に入れるものには何が入っているのかを常に意識しましょう。