

古くから日本にある調理法「せいろ蒸し」が、最近SNSなどで若い世代にも注目されているようです。野菜や魚、肉、ご飯など、どんな食材でもせいろに入れて蒸すだけで、短時間で温かくてヘルシーな料理が完成することが、人気の理由のひとつでしょう。水をたっぷり使って加熱する「せいろ蒸し」は、「ゆでる」「煮る」と同様に“ウェットヒート”と呼ばれています。これらの調理方法は、タンパク質と糖が加熱されて生成されるAGEs(Advanced Glycation End Products)という老化物質の発生が少ないとされています。反対に、水を使わずに加熱する「焼く」「揚げる」などの調理法は“ドライヒート”と呼ばれ、老化物質を多く生成する傾向があります。「せいろ蒸し」のブームは、こうした健康意識の高まりを反映した現代のライフスタイルを象徴しているのかもしれません。

以前、こちらのHappy Sorghum Lifeでもご紹介しましたが、日本の伝統的な発酵食品である甘酒は、日本発のヘルシードリンク“AMAZAKE”として海外でも知名度が上がってきています。外国人観光客がこれまでにないほど多く来日している現在、美味しさとヘルシーさを兼ね備えた食品として、その人気はますます高まってきています。
日本の方にとっても、年に一度ひな祭りの時に飲むイメージだった甘酒が、今では健康や美容を意識して一年を通して日常的に摂るドリンクへと変化しているのではないでしょうか。日本の風土と先人たちの知恵が育んだ芸術品とも言える発酵食品が、海外でも評価され、日本でも再度注目を浴びるという現象は、和食のリバイバルをライフワークとする私にとって、とても喜ばしいことです。

今回ご紹介するソルガムきび粉の蒸しパンは、小麦の代わりにソルガムきび粉と米粉を使っているので、グルテンを含まず、グルテンにアレルギーのある私でも安心して食べられるありがたいスイーツです。また、グルテンにアレルギーがない方も、グルテンを控えることで腸への刺激を減らし、リーキーガット症候群(腸壁に隙間ができ、未消化の食べ物や毒素、悪玉菌などが血液に漏れ出す症状)のリスクを減らすことができると言われています。
最近日本では英国式のアフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」が流行っているようですが、抹茶の蒸しパンを日本茶と一緒にいただくひとときは、私にとってまさに“Japanese Afternoon Tea”という趣きです。蒸しパンにトッピングされたソルガムきびの甘酒は、まるでスコーンに添えるクロテッドクリームのよう。白米と麹を醗酵させて作る一般的な甘酒よりも、ソルガムきび甘酒は食物繊維やミネラルをよりたくさん摂取することができます。
余計な材料を一切使用せず、グルテンも含まれていないソルガムきび粉の蒸しパンと甘酒は、美味しい時間を楽しみながら腸やお肌も整えられる、まさに一石二鳥のビューティースイーツです!