「アルカライズ」とは英語で「体をアルカリ性に近づけること」という意味の言葉です。日本では聞きなれない方も多いかもしれませんが、欧米では広く知られており、健康と美容に欠かせない考え方です。人間の体はもともと弱アルカリ性で、その状態に保たれている時に最高のパフォーマンスを発揮できるようになっています。しかし、食生活が乱れたり疲れやストレスが溜まったりすると酸性に傾き、病気になりやすくなったり、メンタル的にも落ち込みやイライラを感じやすくなってしまいます。
年末年始は会食の機会が増える時期。さらに多忙や睡眠不足が拍車をかけて、体の不調を感じることも多いと思います。忙しい日々の中でも体をアルカリ性に戻してくれるアルカリ性食品を選ぶことで、体のメンテナンスを心がけてみてはいかがでしょう。
では、体をアルカリ性にするにはどんな食品を摂ればよいのでしょう?私の著書「不調を治すアルカライズダイエット」には、アルカリ性食品のリストが載っていますが、それらをすべて暗記する必要はありません。例外はありますが、ざっくり言うと野菜や果物、海藻はアルカリ性のものが多く、肉や卵、砂糖類は酸性のものが多いという感じです。なるべく酸性のものは避けたいところですが、100%アルカリ性にする必要はありません。アルカリ性食品70%、酸性食品30%のバランスを意識して、ストレスなく習慣化していくことが大切です。
さて、野菜がアルカリ性だからと言っても、冬でも生野菜のサラダやスムージーを摂り続けると体がより冷えてしまいます。そこで寒い季節におすすめなのがホットサラダです。オリーブオイルで軽く炒めたり、お湯でさっと茹でたりするだけで体への負担が減りますし、カロテンなどの栄養素は吸収率も高まります。野菜の中でも特に根菜類は高アルカリ性なので、ごぼう、レンコン、さつまいもなどを積極的に選ぶようにするとよいでしょう。
サラダにソルガムきび粒をトッピングすると、食べた時の満足感が圧倒的に高まります。レジスタントスターチという難消化性でんぷんを含んでいるので、腹持ちの良さが違います。茹でたソルガムきび粒を冷凍保存しておけば、サラダだけではちょっと物足りないかなという時にささっとプラスできてとても便利です。
今回はホットサラダと一緒にソルガムきび粉と米粉で作ったミニ食パンもご紹介しますが、これがまた食べ応えがあって大満足でした。一般的な食パンに比べてソルガムきび粉を使った食パンは食物繊維が多いので、血糖値が急上昇しづらいことも嬉しいですよね。くるみとチーズ、黒こしょうを加えた食パンは今までにない新しいコンビネーションで絶品!工夫次第で色々なバリエーションが楽しめるので、パーティーフードとしても喜ばれると思います。
ソルガムきび粒もソルガムきび粉の食パンも時間がある時にたくさん準備して冷凍しておけば、忙しい毎日でもヘルシーな食事で乗り切ることができます。忙しさを言い訳にせず、賢く、そして美味しく、健康的な食生活を送りたいものですね。
ドレッシングをかけなければ、少し時間が経っても美味しくいただけます。時間がある日の夜に作っておいて、翌日の朝食にするのもよいでしょう。ドレッシングは別にしてお弁当として持っていくのもおすすめです。