Chapter2: 飼料用から食用へ 研究者が注目

アメリカで注目の雑穀 ソルガムの秘められた偉大な力

Chapter2: 飼料用から食用へ 研究者が注目

テキサスA&M大学最近の研究で、食用として大きな可能性を秘めていることがわかってきたソルガムきび。テキサスA&M大学では、その可能性に関する様々な研究が行われています。

ソルガムきび研究者 ロイド・ルーニーさん

ソルガムきび研究者 ロイド・ルーニーさん「私が47年前に研究を始めた当初は、家畜の飼料としての研究しかしていませんでした。ソルガムきびに含まれるタンニンは家畜の飼料として使われる時には飼育の効率を下げてしまいますので、タンニンを取り除く研究をしてきました。研究を続ける過程で、タンニンは実は人にとって良いのではないか、ソルガムきびは人間の食料として良いのではないかと考え始めました。消化しにくい物質を含むために、糖尿病にも効果があるのではないかと思っています。」

ソルガムきび研究者 リンダ・ダイクスさん

ソルガムきび研究者 リンダ・ダイクスさん「ソルガムきびには、トウモロコシや稲、小麦には入っていない栄養素である抗酸化物質が入っています。抗酸化物質には、主に抗がん作用や細胞の害を減らす作用があると言われています。」

食品栄養学者 ナンシー・ターナーさん

食品栄養学者 ナンシー・ターナーさん「私は、主に人間の腸に対する働きを研究しています。例えば、大腸がんなどに対する影響です。ソルガムきびに含まれる抗酸化物質には抗酸化作用以外にも様々な効果があり、大腸がんや潰瘍への効果に関する研究がはじめられています。」

食品栄養学者 マーク・ハーブさん

食品栄養学者 マーク・ハーブさん「ソルガムきびには食物繊維が多いという特長があります。食物繊維が豊富ということから、”グルコースの吸収をコントロールする、抑える”という効果が期待できます。
もう一つの特長は抗酸化物質です。特に色のついているソルガムきびからフルーツやベリーよりももっと多い量が得られるということが分かってきました。ソルガムは、食物繊維の面から、また抗酸化物質の面から非常に有望な食品だと考えています。
アメリカでは、糖尿病の患者が増加しています。糖尿病には様々な原因がありますが、ソルガムきびのホールグレインを摂取することによって、糖尿病を管理・コントロールしていくことができることが分かってきました。」

食肉加工研究者 ロンダ・ミラーさん

食肉加工研究者 ロンダ・ミラーさん「食肉加工の観点からソルガムきびの可能性について研究しています。最近アメリカではナチュラルなものに人気がでてきており、我々は食肉製品に加える自然の抗酸化物質を研究しています。
その研究で、ソルガムきびのふすまの中に含まれるタンニンに注目しています。ソルガムきびは自然のものにも関わらず、非常に強い抗酸化作用があることが分かってきました。アメリカの市場や食品業界は、科学的な添加物ではなく、自然な食品添加物としてのソルガムきびの可能性に高い関心を示しています。
また、ソルガムきびは、子供が毎日食べる学校給食などにおいても、酸化防止剤の代用として大きな可能性あると思います。」
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