プレスセミナー&試食会レポート(セミナー編)

ホワイトソルガムきび セミナー&試食会

セミナーレポート

アメリカ穀物協会は2013年7月18日、帝国ホテル東京にて、報道関係者の方々をお招きし、米国ソルガムきびの魅力と健康ベネフィットをお伝えする「ホワイトソルガムきび セミナー&試食会」を開催しました。
続々と会場入りする関係者の皆様
セミナーでは、農学博士でエム・エイチ・ビー副社長の細山浩さんと、管理栄養士の 安中千絵さんに、ソルガムきびの健康ベネフィットと調理特性についてご講演いただきました。 セミナー後は、安中さんが開発したホワイトソルガムきびを使った おいしいレシピを帝国ホテルのシェフに再現していただき、試食会を開催。 当日は予想を上回る70名超の方々にご参加いただき、 セミナーも試食会も会場がいっぱいになるほどでした。 グルテンフリーでヘルシーなホワイトソルガムきびへの注目度の高さを 伺うことができたイベントとなりました。ここではその様子をレポートします。

プレスセミナー

ホワイトソルガムきびに含まれる2種類の食物繊維のからだへの働き
「高い抗酸化作用を持つ有色ソルガムきびにも期待しています」

高い抗酸化作用を持つ  有色ソルガムきびにも期待していますまず弊協会日本代表の浜本哲郎より、近年の日本をはじめ東アジア地域での健康への関心の高まりを受け、日本の食品市場のニーズに応じた健康志向の米国産穀物、特にグルテンフリーの食材としてソルガムきびを紹介しているという背景を説明いたしました。また2012年からアメリカ穀物協会では、さらにわかりやすく認知されるよう、食品用途として利用する場合には、これまでの「ソルガム」に「きび」を付けて「ソルガムきび」と紹介していることをお話しました。

そして細山さんより「ホワイトソルガムきびの健康ベネフィットと可能性」についてご講演いただきました。細山さんは、長年食品の機能性について研究をしてこられ、現在は企業のコンサルティングの他、サプリメント分野の第一人者として活躍されています。

ホワイトソルガムきびが含む食物繊維

ホワイトソルガムきびは水溶性と不溶性の2種類の食物繊維を含むことが特徴です。これらの食物繊維は腸内環境を整えるだけでなく、血糖値の上昇を抑えたり、大腸癌を予防するなど、体に有益な働きをすることが明らかになっています。
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抗酸化物質に富む有色ソルガムきびに期待

p1また最近の研究では、ホワイトソルガムきびの表皮に、免疫促進効果やアレルギー抑制効果があることが示唆されました。今後の更なる研究による具体的な効果の解明も期待されています。ホワイトソルガムきび以外にもブラックやブラウンといった有色ソルガムきびがあり、本国アメリカではこれらの抗酸化作用についての研究が進み、高い関心を集めています。この有色ソルガムきびの抗酸化力は、抗酸化力が高いことで注目を集める雑穀のキヌアよりもさらに高く、ブルーベリーと同等の値が認められています。今後ぜひ、これらの有色ソルガムきびが日本でも普及することに期待が持てます。
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>> 細山浩氏の講演資料はこちらpdf

細山 浩さん

【プロフィール】
農学博士 株式会社エム・エイチ・ビー副社長
東京大学農学部農芸化学科食糧科学研究室修了後、キッコーマン㈱で抗酸化について14年間研究開発及びマーケティングに携わった後、独立。サプリメント原料の調合と加工の第一人者として、講演会等を開催し、安全で効果的なサプリメントの普及に努める。

日本を代表する食材と合わせることで、今までにない新しい食感を発見
「揚げ物やホワイトソースも上手にできる嬉しい特徴とは?」

安中千絵さん続いては、安中千絵さんによる「ホワイトソルガムきびの栄養と調理特性」についての講演です。安中さんは、タニタなどを経て、現在は食や健康事業のコンサルティングなどで活躍されている管理栄養士。セミナーに先立ち、ホワイトソルガムきびを使った12点のレシピも開発していただいた安中さんには、ホワイトソルガムきびの栄養価の他、特性を活かして美味しくヘルシーに料理する秘訣について、ご自身の経験に基づく説得力のある解説をいただきました。

食物アレルギー対応のグルテンフリー素材

日本人は全体的に栄養摂取が不足していることが分かっています。ホワイトソルガムきびに含まれるマグネシウムや食物繊維は、体にとって重要な働きをするにもかかわらず、特に不足している人が多い状態です。また、日本人の食物アレルギーは近年増加傾向にあり、ソルガムきびのようなグルテンフリー食材への需要も高まりつつありますが、その一方で、小麦粉を一切使わずグルテンフリー食材だけを使った料理は、味や食感が今ひとつ物足りないという欠点もありました。

安中千絵さんの講演

「お米」との相性が抜群のサクサク素材

しかし安中さんは、ホワイトソルガムきびを使ってレシピを開発しているうちに、小麦の代わりに使ったり、日本を代表する食材「米」や「米粉」を合わせることで、今までにない食感が生まれ、おいしくてヘルシーな料理が簡単に作れることを発見しました。例えば、ソルガムきびと白米を合わせたご飯を使った炒飯は、ぱらぱらでべたつかず本格的。ソルガムきび粉は吸油率が低いので、揚げ粉に使うとカラリと仕上がりいつまでもサクサク、カロリーも抑えられます。ソルガムきび粉のサクサクとした食感はそれだけで魅力ですが、さらに相性抜群の米粉と合わせれば、ソルガムきびのさっくり感と米粉のもっちり感が合わさった今までにない新しい食感が生れ、相乗効果でどちらも単独で使用するよりも風味がアップします。さらに小麦粉ではダマになりやすいホワイトソースやカスタードもふんわり軽い食感で失敗がありません。 雑穀のなかでも特に扱いやすく、どんな素材にもよく合う癖の少ないホワイトソルガムきびは、その食感と扱いやすい特性を十分に活かすことで、料理の幅がぐっと広がり、簡単に美味しく栄養価の高い料理ができます。
食物アレルギーについて説明する安中さん
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>> 安中千絵さんの講演資料はこちらpdf
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安中千絵さんの「ホワイトソルガムきびのかんたんレシピ」はこちら

安中 千絵さん

【プロフィール】
管理栄養士。学習院大学法学部卒業。女子栄養大学栄養学部卒業後、東京都立大学院修士課程修了。株式会社タニタなどを経て独立。現在、企業の食・健康産業のコンサルティングや、メディアの栄養情報の監修・情報提供、執筆、講演等を中心に活動中