クローズアップインタビュー Vol.10 雑穀クリエイター 持田怜美氏 × アメリカ穀物協会

クローズアップインタビュー Vol.10 雑穀クリエイター 持田怜美氏 × アメリカ穀物協会

USGC
持田さんのお仕事について詳しく教えてください。

持田怜美氏持田さん
大きく分けて、“雑穀クリエイター”の活動と、家業のお米屋(山田屋食糧有限会社)の“若奥さん”としての仕事の2つあります。
“雑穀クリエイター”としては、雑穀料理教室やセミナーを開催する他、オリジナル商品「ミレットストレーナー」の販売や、オリジナル雑穀ブレンドの作成、レシピ開発、企業向けのコンサルタント、講師、コラムの執筆などを行っています。
“若奥さん”としては、雑穀の仕入れや販売、お客様のご要望に合わせたオリジナル雑穀ブレンドの提供などを行う他、通信販売や海外輸出担当業務も担っています。

USGC
持田さんは色々な顔をお持ちですが、“雑穀”というキーワードで全てつながっていますね。

持田さん
私は、「雑穀Milletche」を主宰していますが、ずっと変わらないコンセプトとして『食べて体の中からキレイに美しく!元気になれる!』を掲げています。このコンセプトは、雑穀クリエイターとしてもお米屋としても、垣根のない大切な理念として共通しています。

USGC
お米屋さんの店舗では、米国産ソルガムきびをどのように販売していますか?

持田さん
ソルガムきび粒は、量り売りや、オリジナル雑穀ブレンドを作成して販売しています。粉をご希望の方には、自家製粉をしています。

USGCUSGC
持田さんが、米国産ソルガムきびを扱うメリットは何ですか?

持田さん
ソルガムきびは、グルテンフリー食材として小麦粉の代用品になるため、非常に扱いやすい点が挙げられます。調理をする際も、日本の高きびのように長時間浸水する必要がなく、時短調理がしやすくて便利です。味にクセがないので、うちのお客様からも「食べやすくて、どんな料理にも合う」とご好評いただいています。
うちはお米屋さんなので、お米にブレンドすることが多いのですが、ソルガムきびは色が白いため、初心者向けブレンドにもオススメしやすいですね。価格もお手頃なので、提供しやすく、実際にご自宅で炊いて興味を持っていただき、リピートしていただくことが多いです。

USGC
米国産ソルガムきびを使ったお気に入りレシピや、日常で簡単に取り入れる方法などがあれば、教えてください

持田怜美氏持田さん
お米にブレンドして雑穀ごはんにしたり、ソルガムきび粒を炊飯器で炊いて冷凍ストックしておき、様々なお料理に加えたりすることが多いですね。一番簡単なのは、サラダです。サラダに炊いたソルガムきび粒をトッピングとしてかけるだけで、食物繊維やたんぱく質を摂取することができて、腹持ちもよくなります。自宅で作ったサラダでも、コンビニのサラダでも、ぐっと栄養価がアップしますよ。また、炊いたものをスムージーにするのもオススメですね。ソルガムきびは煮崩れないので、煮込み料理にも向いています。粉の場合は、小麦粉の代用品として、天ぷら粉やクッキー、ケーキ、パンに使います。
そして、最近はまっているのが、甘酒です!

ホワイトソルガムきび入り雑穀ごはん

ホワイトソルガムきびのカップサラダ

ホワイトソルガムきび&菜の花サラダ

ホワイトソルガムきびのグルテンフリークッキー

USGC
甘酒は美腸効果があると話題ですが、ソルガムきびの甘酒は初めて聞きました。

持田怜美氏持田さん
お米屋さんでは米麹を販売しているのですが、もしかするとソルガムきびでも作れるのではないかと思いつき、挑戦してみました。ソルガムきびは、えぐ味がないため、甘酒にすると、さらっとした優しい味で飲みやすくて、美味しいですよ。色も白いので、ソルガムきび甘酒をベースに、豆乳や青汁、冷凍フルーツなどとブレンドしたり、そのまま食べたりするのもオススメです。
私は、自分自身の食生活や経験からも、以前から腸とお肌は直結していると実感しているので、ソルガムきび甘酒は、その栄養価を考慮すると美腸・美肌効果が抜群だと思います。簡単に作れますので、レシピをご紹介しますね。

ソルガム甘酒(ブルーベリー&ストロベリー)

ソルガム甘酒(ブルーベリー&ストロベリー)

ソルガム甘酒そのまま盛り

ソルガム甘酒そのまま盛り

USGC
飲みやすくて、美腸・美肌効果が抜群のソルガムきび甘酒、気になります。レシピを楽しみにしていますね。今日は、たくさんのお話をお聞かせくださり、どうもありがとうございました。

取材を終えて

持田さんとUSGC星澤日本に8人しかいない雑穀クリエイターの1人として「美容と健康のための“雑穀”」をベースに、様々なシーンで活躍されている持田さん。勉強熱心で、美容と健康に関するたくさんの引き出しをお持ちなので、お話が尽きませんでした。持田さんより最近の健康志向フード事情の気になるワードとして、「グルテンフリー」や「乳・卵不使用」を挙げていただきました。ソルガムきびはそれらの食材としてピッタリですね。
インタビューでご紹介いただいたソルガムきび甘酒は、レシピを近日中にアップいたしますので、お楽しみに!

(インタビュアー:アメリカ穀物協会 星澤)

PROFILE

持田怜美氏 プロフィール

持田怜美氏19歳で玄米と雑穀に出会い魅了され、玄米がご縁で横浜のお米屋さん(山田屋食糧有限会社)に嫁ぐ。Genmai@Dango Macrobio Ball’s(玄米団子)の商品開発、製造販売をきっかけに、玄米の真髄を追求し、2006年からマクロビオティックの世界に。

それと並行し、雑穀を極めるために日本雑穀協会の雑穀エキスパート、アドバイザーを取得。2013年には、日本で8人しかいない雑穀クリエイターを取得。今までに無かった小粒雑穀でも洗える「ミレッットストレーナー」の企画製造販売、「雑穀Milletche」を設立。

学んだ知識や経験から『食べて体の中からキレイに美しく!元気になれる!』をコンセプトに「結果を出す」雑穀料理教室やセミナーの主催、個人・飲食店・保育園・病院・企業向けに開発したオリジナルの雑穀ブレンド作り、NHK食育WS雑穀アート講師や講演会などの食育活動、TV・CMなど、雑穀クリエイターとお米屋さんの仕事で国内海外で幅広く活動。

2017年雑穀アワードにおいて(株)長寿乃里様依頼の雑穀ブレンド「デトッ穀」ベーシックブレンド(金賞)&ポリフェノールブレンド(銀賞)をダブル受賞。

雑穀Milletche:http://www.milletche.com/
お米の山田屋:http://www.yamadayakome.co.jp/